普段(ふだん)から何気なく(なにげなく)やっていることの中(なか)にも、病気(びょうき)やつらい症状(しょうじょう)から自分(じぶん)のからだを守る(まもる)習慣(しゅうかん)があります。「予防(よぼう)医学(いがく)を持続(じぞく)しなきゃ！」と気負わ(きおわ)なくても、毎日(まいにち)の生活(せいかつ)の中(なか)でちょっとした工夫(くふう)をするだけで、健康(けんこう)習慣(しゅうかん)が身につき(みにつき)ます。毎日(まいにち)、苦もなく(くもなく)、そしてできれば楽しく(たのしく)続け(つづけ)られてこそ、予防(よぼう)医学(いがく)の実践(じっせん)と言(げん)えるでしょう。女性(じょせい)に多い(おおい)便秘(べんぴ)、また子ども(こども)でも便秘(べんぴ)で苦しむ(くるしむ)ことがあります。ここでは、お母さん(おかあさん)が自分(じぶん)のため、家族(かぞく)のためにできる、ちょっとした便秘(べんぴ)対策(たいさく)の工夫(くふう)を紹介(しょうかい)したいと思い(とおもい)ます。（その１）朝(あさ)、起きぬけ(おきぬけ)に冷たい(つめたい)水(みず)か牛乳(ぎゅうにゅう)を１杯(はい)飲む(のむ)。空腹(くうふく)の胃(い)に冷たい(つめたい)水(みず)を入れる(いれる)と、胃(い)の運動(うんどう)開始(かいし)に影響(えいきょう)され腸(ちょう)の蠕動(ぜんどう)運動(うんどう)が活発(かっぱつ)になります。牛乳(ぎゅうにゅう)には下剤(げざい)効果(こうか)も期待(きたい)できるので、水(みず)で効果(こうか)が感じ(かんじ)られなかったら試し(ためし)てみるのもよいかと思い(とおもい)ます。（その２）朝食(ちょうしょく)をきちんと食べる(たべる)。しっかり朝食(ちょうしょく)を摂れ(とれ)ば胃(い)が動き出し(うごきだし)、大腸(だいちょう)も動き始め(うごきはじめ)、便意(べんい)が起こり(おこり)ます。（その３）なめこや里芋(さといも)のぬるぬるを落とさ(おとさ)ずに食べる(たべる)。その他(そのほか)オクラや山芋(やまいも)のぬるぬるも同様(どうよう)で、水溶性(すいようせい)の食物(しょくもつ)繊維(せんい)が含ま(ふくま)れているので、できるだけぬめりを落とさ(おとさ)ずに食べ(たべ)た方(ほう)が胃壁(いへき)を保護(ほご)したり便(びん)をやわらかくする効果(こうか)が期待(きたい)できます。（その４）いも類(るい)を毎日(まいにち)食べる(たべる)。さつま芋(さつまいも)は特に(とくに)食物(しょくもつ)繊維(せんい)が豊富(ほうふ)で、甘み(あまみ)があっておいしいので量(りょう)を食べ(たべ)られます。できれば皮(かわ)をむかずに調理(ちょうり)した方(ほう)が、便秘(べんぴ)改善(かいぜん)には効果(こうか)があるでしょう。その他(そのほか)じゃが芋(じゃがいも)や里芋(さといも)など、毎日(まいにち)どれかを食卓(しょくたく)に並べる(ならべる)とよいでしょう。こんにゃくも、いもの仲間(なかま)です。（その５）梅干し(うめぼし)や酢の物(すのもの)を摂る(とる)酢の物(すのもの)や梅干し(うめぼし)の酸味(さんみ)は腸(ちょう)を刺激(しげき)します。ただし、梅干し(うめぼし)を食べ(たべ)過ぎ(すぎ)て塩分(えんぶん)の過剰(かじょう)摂取(せっしゅ)にならないように気(き)をつけてください。（その６）下剤(げざい)効果(こうか)のある食品(しょくひん)を取り入れる(とりいれる)。プルーンやアロエ、どくだみなどには緩(ゆるやか)下剤(げざい)効果(こうか)があります。プルーンは生(なま)やドライで、アロエは葉(は)の部分(ぶぶん)を刻ん(きざん)でそのままか煎じ(せんじ)て、どくだみは干し(ほし)てお茶(おちゃ)と一緒(いっしょ)に煎じ(せんじ)てもよいでしょう。ただしこれらの食品(しょくひん)は一度に(いちどに)大量(たいりょう)に摂る(とる)と下痢(げり)をすることもあるので、少量(しょうりょう)から試し(ためし)てください。
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