予防医学の分類

予防(よぼう)医学(いがく)は、病気(びょうき)を未然(みぜん)に防ぐ(ふせぐ)ことだけでなく、病気(びょうき)になってしまってからでも進行(しんこう)を抑え(おさえ)たり遅らせる(おくらせる)ことも予防(よぼう)と捉え(とらえ)ます。また、病気(びょうき)の再発(さいはつ)を防ぐ(ふせぐ)ことも予防(よぼう)医学(いがく)に含ま(ふくま)れます。このことに基づき(もとづき)、予防(よぼう)医学(いがく)は、一次(じ)予防(よぼう)、二次(にじ)予防(よぼう)、三次(さんじ)予防(よぼう)に分類(ぶんるい)されます。一次(じ)予防(よぼう)は、病気(びょうき)にならないからだ作り(づくり)です。生活(せいかつ)習慣(しゅうかん)を改善(かいぜん)し、健康的(けんこうてき)なからだを維持(いじ)すると同時に(どうじに)、感染症(かんせんしょう)の予防接種(よぼうせっしゅ)を受ける(うける)などして病気(びょうき)を寄せ付け(よせつけ)ないからだにすることです。二次(にじ)予防(よぼう)とは、病気(びょうき)になってしまったとしてもそれを定期(ていき)健診(けんしん)や検査(けんさ)で早い(はやい)時期(じき)に発見(はっけん)し、適切(てきせつ)な治療(ちりょう)や生活(せいかつ)指導(しどう)などの対策(たいさく)を行い(おこない)、病気(びょうき)の重症(じゅうしょう)化(か)を防ぐ(ふせぐ)ことです。三次(さんじ)予防(よぼう)とは、病気(びょうき)を治療(ちりょう)する過程(かてい)で、リハビリテーション訓練(くんれん)や保健(ほけん)指導(しどう)などにより、機能(きのう)回復(かいふく)をめざし病気(びょうき)の再発(さいはつ)防止(ぼうし)に努める(つとめる)ことです。例えば(たとえば)、がん予防(よぼう)についていうと、がんにならないためにたばこをやめたり食事(しょくじ)に気をつけ(きをつけ)たり感染症(かんせんしょう)の対策(たいさく)を行なう(おこなう)ことが一次(じ)予防(よぼう)となります。そして不幸(ふこう)にもがんになってしまった場合(ばあい)、がんが見つかっ(みつかっ)ても命を落とさ(いのちをおとさ)ないために検診(けんしん)を行なう(おこなう)ことが二次(にじ)予防(よぼう)となります。こうして見る(みる)と、一次(じ)予防(よぼう)、二次(にじ)予防(よぼう)は医療(いりょう)機関(きかん)で行なう(おこなう)というより、私たち(わたしたち)個人(こじん)個人(こじん)が普段(ふだん)から意識(いしき)して取り組む(とりくむ)内容(ないよう)であると言え(といえ)そうです。病気(びょうき)にならないための努力(どりょく)、そして万が一(まんがいち)病気(びょうき)が発生(はっせい)したとしても、治せ(なおせ)る時期(じき)に発見(はっけん)する努力(どりょく)(検診(けんしん)を受ける(うける))を個人(こじん)個人(こじん)がすることによって、重大(じゅうだい)な病気(びょうき)を予防(よぼう)することができるでしょう。

予防医学

予防医学は、病気を未然に防ぐことだけでなく、病気になってしまってからでも進行を抑えたり遅らせることも予防と捉えます。

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